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放課後、「……以上の者はこれから研修室2Aに行くように」という指示があった。
その中に俺も含まれていて、何か悪いことをしたかと思心当たりは実に豊富。
おっかなびっくり研修室に行ってみると、集められていたメンバーはむしろ宿題とか完璧に出してそうな人達ばっかり。俺以外。
ただ教卓に鎮座もとい君臨していたのは校長すら歯向かえない恐怖のハゲ英語教師で、ますます当惑。
あのハゲがいるからには十中八九何らかの説教があるはずだけど、このメンバーでそれはありえない。俺以外。
ちょうど近くに走楽がいたので、これは何の集まりなのかと尋ねてみると
駿台のハイレベル模試あるじゃん、あれを強制で受けさせようとしてる
納(゚д゚)得
これは「模試の受験を希望していない人」の集まりなのね。
そして多分「ある程度成績のいい人」も条件の内みたい。かなり曖昧だけど。
あぁ、言われてみればそんな人達だ。
しろくま達は意外だけど。
そしてハゲの話が始まる――。
うわぁ恐い。
絶対に模試やらせるつもりだ。
やばいこれはやばい。
メチャ睨んでくるんですけど、あのハゲ。
逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ――
逃げなくちゃダメだ、俺!
マスト・ダイ!
同じことを考えて席を立ちながらも一歩が踏み出せない同級生の横を素早く走り抜けて教室を飛び出し、素早く死角の壁に張り付く。
セーフ!
次にハゲと会った時に何か言われないかが心配だ……。
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